カプセルホテル

終電逃しや急な宿泊ではこれが正統派の選択になるのでしょうか。

カプセルホテル

カプセルホテルは寝室となるカプセルの部分こそ個室ですが、それ以外の エリアは共同で使う、都心部や繁華街に多い宿泊施設です。 名古屋でいえば名古屋駅、錦、千種、金山あたりに多いでしょうか。 観光客向けのホテルではなくビジネスマンの急な宿泊に対応するホテルなので、 ビジネス街に近いとこでしか需要も多くないからです。 一泊三千円~五千円位で朝食付きのところもあり、宿泊に必要な設備は全て 揃っています。 カプセルの名前のように寝室はまるでカプセルで、広くはありませんが なかなか快適です。 受付で料金を支払うとカプセルを割り当てられ、ロッカーのキーを受け取ります。 受付のそばにあるロッカールームで浴衣に着替え、貴重品は持ち歩かないよう その中へ保管します。 その後は手首に巻きつけたロッカーキーと、必要に応じてタバコや携帯電話、 小銭だけで朝まで行動することになります。 プライベートな空間はカプセルのみで、浴場やトイレ、食堂や休憩所などは 全て共用部分になりますが、さっさと寝てしまう人も多く広々と使うことが 出来るでしょう。 フロアごとに寝室フロア、浴場フロア、娯楽フロアなどに分かれており、 自由に行き来することができます。 元気があれば最初は浴場に行くと思いますが、銭湯のような感じです。 石鹸やシャンプー、タオルに髭剃りといった入浴に必要なアイテムは用意 されておりサウナもありますので、夜に何度か入って早朝には朝風呂も、 ということもできます。 休憩室には漫画が並んでいたりインターネットが使えたり、ホテルによって さまざまです。 寝室フロアは禁煙ですので、ここでタバコを吸ったり自動販売機でジュースを 買ったり、新聞や雑誌を読んでくつろぎましょう。 寝る時はとても静かな寝室フロアに行ってキーの番号のカプセルを探します。 キーナンバーがルームナンバーも兼ねているのです。 このフロアは壁に蜂の巣のような穴がずらりと並んでおり、その穴がカプセルの 入り口になっています。 穴の中は1畳ちょっとの広さで寝転がるだけのスペースしかありません。 寝具類も必要最低限しかなく、照明と空調、テレビ(イヤホンで聞く)に 時計とアラームくらいです。 全体の設備に物足りなさを感じるかもしれませんが、実際に利用する人は 夜遅くにチェックインして朝起きたら出勤なので、これで充分なのでしょう。 早朝に余裕があれば朝風呂、食事をして身だしなみを整えたらロッカールーム で着替えてチェックアウトをします。 広いお風呂に入って静かな個室で睡眠をとって疲れを癒す、忙しいビジネスマン 向けのカプセルホテルは、終電に間に合わなかった時にはきっと重宝します。